クリエイターとのお見合い企画 町工場探検隊Vol.002

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チャレンジするのだけは大好き!美しい製品お任せください

株式会社 丸安精機製作所 諏訪市大字豊田2443番地2 

「高級カメラにわが社の部品。アルミ材、真鍮材の旋盤加工、ローレット加工はお任せ下さい。」の丸安精機製作所さんにデザイナー3人(渡辺勉さん、内堀法孝さん、宮本総子さん)と伺いました。

僕らを迎えてくれたのは、笠原昇社長と長峰偉紘さん。プロレス好きの僕には、笠原社長は憧れのドリー・ファンクJrに見えます。ただ、寡黙なドリーと違うのは、笠原社長の機関銃のようなおしゃべり。ボケもツッコミも引き受けた一人漫才のようでもあって、とても楽しい社長さんです。従業員の長峰さんは、それを温かな眼差しで見守っています。いいコンビ。




(左が笠原昇社長、右がエグゼグティブディレクターの長峰さん)



丸安精機製作所さんは、アルミローレット加工、スピン加工を駆使し、高級カメラ、精密光学機器、高級オーディオなどのツマミやボタン、ダイヤルなどを作っていらっしゃっている会社です。

「1台数十万するカメラの一部分をメインに作らせていたただいています。さらに量産で動いているカメラ関係の部品なんかも。もともとはオーディオですとかカーステレオのものが多かったんですよ。そうそう、デザイナーさんのプレゼン用であったり、新製品の試作ですとか、そうゆうこともやりますよ。」



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丸安精機さんの製品です。材質はほぼアルミニウム、チタン、ステンレスも少しあります。
「それを踏まえまして、今思っているのはこれ自体を売るサイト、B to Cですとか、こんなのがどうしてもほしいんだよというメーカーさん向けに作りたいなあと考えています。と同時に、こうしたツマミやその技術を生かして、”自社商品あるじゃあーん”というものをこれから作り出したいと思っているんです。もう一段、製造業の地域でなにかできないの〜?ってことをしたい。」



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長峰さんは、こんなものもご担当。丸安精機製作所オリジナルキャラクター「MITSUKI HIBIKI」ちゃ〜ん!

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長峰さん「諏訪圏工業メッセ2015でお披露目させていただいたんですけど、全国に公募をかけてその中から選んだんです。地味な工業、ものづくりというものを少しでも知ってもらうために、諏訪にはすごい技術を持った会社がいっぱいありながらも知られていないというのは、我々もこういう業界に身を置きながらもう〜んと寂しいなあと思っていたんです。キャラクターを通して、我が社のB to Cに繋げたり、地域を盛り上げていけたらなあと」

笠原社長「これがあると若い人たちが足を止めてくれるんですよ。その次に製品を見てきれいですねえと言ってくれて、興味を持ってくれる」

長峰さんは、Hibikiちゃんが頭につけているスピーカーにチャレンジしたいのだそう。



さて、現場を覗かせていただいきました。
社員さんは全部で8名。笠原社長とは正反対(失礼!)、もくもくと機械を動かしているのはみな女性の従業員の方々でした。
「緊張で手が震えてしまうわ」と社長いわく熟練工の大・大ベテラン・原田さん(三枚目)。笠原さんが子供のころに、先代とお仕事していた縁でいまも活躍いただいているそう。



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何に使う道具なのでしょう。

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形とか面白すぎる。こういうのが女子にはかわいらしく見える。
何かに使えないものでしょうか。

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笠原社長は二代目。先代社長のお父様も今も現役で一緒に働いているそう。

NC旋盤、複合旋盤、マシニングセンター等の各種NC工作機を用い、試作製作、 小ロット生産を請け負っていらっしゃいます。

笠原社長「父の代も古い機械で同じようなものを作っていまいしたね。それからちょっとずつ新しい機械を導入して今日まで続けています。最初はステレオのボリュームツマミみたいなものからスタートしたんですけど、そのうちステレオからポータブルオーディオプレイヤーが出てきたころから業態が変わっていきましたね。今は電気自動車の充電ステーションに使われている部品がここのところ急激に増えました。防犯カメラの部品、サイクロン掃除機の部品、血液検査の機械のための部品なども最近の仕事です。ツマミ一つとっても、加工技術はそんなに変わらないんですけど、デザインや組み合わせが変わっていのは面白い。うちの売りは、とにかく輝きを持った綺麗な製品ができますよ!ということでしょうね。旋盤加工など、いろんな加工技術を組み合わせて何に使われる部品なのでしょう。それを実現させます。僕らチャレンジすることは大好きですから」



アットホームな社風、温かい笠原社長の人柄をしめすように、社員さんをモデルにしたカレンダーが飾られていました。誕生月にそれぞれの方が主役になっているようです。
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「うちには海外からの研修生の子もいるんですよ。彼らの祖国からすればどう働いているのか心配になるでしょう。ご両親たちを安心させてあげられるように、会社の一員として頑張っているんだねと思っていただけるように送らせていただいているんですよ。こういうの、もっとよそもやればいいのに(笑)」


この記事を書いた人

今井 浩一

岡谷市出身・岡谷市在住。高校卒業後、大学では油絵を学ぶ。放送業界紙「文化通信」記者、演劇情報誌シアターガイド編集長、まつもと市民芸術館広報を経て、『engawa』という屋号のもと、現在はフリーランスの編集者・ライターなどとして活動。演劇を軸にアート、クラフト、農業などのジャンルを不器用にこなす。

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