数々のプレミア商品の盗みに成功してきた怪盗プレミアム。
世界的なプレミアム商品評論家「ミスプレミアム」に、プレミアム商品の収集を依頼され、見事成功するも、大金に目がくらみ、「まだ世の中に出ていないプレミアムな新商品を見つける」という更なる難題を引き受けてしまう。
諏訪市に本社のある、ミクロ発條。
2人は新商品を求め、小さく精工なバネを作るこの工場へ潜入する。
新商品について社長に探りを入れてみると……
なんと! 「それがあるんですよ」と、社長は笑顔で言葉を続ける。
早くも新商品の情報が!!!
「これです。バネばかり。」
ついに新商品とご対面だが、バネばかりとは一体??!!
これが、クリエイティブと技術力から生まれた、「新しいバネばかり」。
30cmの定規の中には、目盛りのかわりに1mm間隔で最微細バネを並べ。
中央部にはマス目のように5mm間隔で、縦に埋め込み、背の部分には、1mmピッチで巻いた30cmのバネを配置している。
1つの定規の中に、600個ものバネが詰まっているのだ。
実はこのバネばかり、あるプロジェクトから誕生した。
異なる業種同士がコラボして新商品を作り出す、その名も「SUWAデザインプロジェクト」。
微細なバネの製造を得意とするミクロ発條と、東京の空間デザイナーの岩沢仁氏がタッグを組み、今までにない発想から誕生したのが、この「バネばかり」なのだ。
ミクロ発條が作り出す、髪の毛より細く小さなバネは私たちが日常で使うさまざまな製品の中で使われているが、それは、あくまで脇役。
そのばねをクローズアップした商品は画期的だ。
この画期的な「バネばかり」を、見事手に入れた怪盗プレミアム。
数日後、ミスプレアムの元へ「バネばかり」を持参する。
こうして、ミスプレミアムの要望にみごと応えた二人。
今日もどこかの企業に潜入してると思いきや、すっかり怪盗からは足を洗い、ミスプレミアムと共にプレミアムの商品を探しているのだった。